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臨床心理士がユニオンはじめてみた「⑩2月2日の記者会見 山田さん(仮名)の言葉」

  • union2000seinen
  • 2024年3月3日
  • 読了時間: 4分

更新日:2024年3月4日

これまで、2024年2月2日に行われた東京都スクールカウンセラー大量雇止めについての記者会見でお話してくださった5名の方の思いをblogにて紹介させていただきましたが、今回で最後になります。

今回は山田さんの思いをお伝えさせていただきます。

皆さまの思いを読ませていただき、皆さまが誠実に東京都スクールカウンセラーとして働き、多くの児童生徒、また保護者、学校関係者を支援してきたか、そして、今回の採用結果が子どもたちや学校に与える影響の大きさについて考えさせられました。

先日のblogでも書かせていただきましたが、今回のことは、心理職全体の雇用について見直し、私たちが安心して心理支援専門職として働いていけるよう声をあげていくことの重要性を示唆していると思います。

記者会見で思いを伝えてくださった5名の方に感謝します。

ありがとうございました。


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この度は発言の機会を与えてくださり、ありがとうございます。山田と申します。


これまで12年ほど、教育相談を軸にキャリアを積んできた。S Cとしては10年ほど経験があり、小学校から高校まで幅広く対応してきました。

毎回、自分の持ちうる知識やエネルギーを全て使い果たすような意識で、精一杯に勤めてきました。精一杯という言葉は決して大袈裟ではなく、面談は予約で一杯、隙間時間に校内を見て回り、子供たちの様子を見に行きます。困っている子には声をかけ、面談のリマインドをします。合間に記録も行います。放課後は先生たちと話します。いつも何かに取り組んでいる状態です。

休日には地域のS Cの会に参加し、情報交換をしたり、研修を受け、自己研鑽を怠らず、弛みなく、SCとしては10年、今、お伝えしたようなスタイルで勤めてきました。


しかし、今回たった20分間の面接で不採用となりました。

面接官は、指導部の先生方と聞いています。初めてお会いする方ばかりです。普段の働きぶりも全く見てもらっていない方々です。管理職からは、「今回の不採用を驚かれ、学校にとって困る、何かできることはないか?」と言ってもらいました。仲間内からも「まさか山田さんが落ちるわけがない、それなら、いつか自分も不合格にされるのではないか、怖い、安心して働けない」という声が出ています。

私自身、なぜ、自分が不合格になったのか理由がわかっていません。採用基準が不透明であり、予想がつかないのです。

私には生活があります。住宅ローンの支払い、生活費、子供の教育費など、必要のないお金などありません。4月からは、SCの収入が350万ほど丸ごと入らなくなります。急いで就職先を探さなければなりません。

 

面談に来ている子供達や保護者に今年度で退職となりうることを、どう伝えたら良いのか悩んでいます。慣れ親しんだ相談相手がいなくなってしまうことは、とても大きな不安を呼ぶからです。

これまでの経験で、6年の満期で異動を伝えた際は、相手の方から「これからも相談したいので、残って欲しい、いかないで欲しい」と強い要望が出たり、異動した先の学校に「今、こんな風にうまく行っています。山田さん、ありがとうございます」と感謝の手紙が届くことがありました。

保護者や子供たちにとって、これまで相談していたS Cがいなくなるというのは、とても不安になる出来事です。私個人が困るだけではなく、学校、子供、保護者をも路頭に迷わせてしまいます。

これまで私に相談してくれた人の気持ちをどう考えるのか、どう説明をしたらよいのか、都教委の方にはよく考えて欲しいです。慣れ親しんだ相談者を相手から奪い、新しい人と交換する。S Cは何かの部品ではありません。人間であり心がある、人生、生活もある。部品を外して、新しいものと付け替えるように機械的に扱われる。この人間的でない対応を教育行政の人が行っている。理不尽な雇い止めを行政が率先して行っています。

子供たちが知ったら、どう思うでしょうか。安心して大人になれますか。未来に希望は持てるのでしょうか。

聞くところによると、都教委は「法的には問題ないから大丈夫だ、選考方法に問題はない」という構えだそうです。しかし、法律的に問題がないとはいえ、これまで長く東京都S Cとして働いてきた人を、継続者を、理由も知らせずに大量に雇い止めをする行為は、公的機関の行いとして適切なのでしょうか。不適切ではないでしょうか。

また、我々の多くが大学院まで進学し、資格を取得しています。人並み以上に勉強し、専門家として誰かの役に立とうと努力してきました。国の中心にある東京都、しかも教育の中枢が専門家としてのキャリア、歩みを軽視しています。専門家になってもこの程度の扱いしかされないなら、この国では高度な専門家も育たなくなります。この点も問題だと思います。

今回のような、不透明な採用基準、理不尽な雇い止め、専門性の軽視を即刻停止し、改めていただきたいです。他の自治体にも広がってほしくない、もう二度とやめてもらいたい。そう、強く願っています。



 
 
 

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